行政書士をはじめとする法律の資格取得で欠かせない「六法」の読み込み。条文に目を通さなくちゃいけないと分かりつつ、後回しにしてしまうことありませんか?条文素読について、やって良かったこと、ちょっと後悔したことを記します。
条文がすべての基本!←分かってるけど…
法律家に求められる最大の素養は…条文の読解!「条文を読みましょう」「一度でもいいから目を通しましょう」というのは、どの予備校の先生でも仰いますよね。
ときには条文に目を通すか通さないかで、「受かる人と落ちる人の差がつく」「合格者はやっている」…といった鬼気迫るアドバイスも耳にします。
ひゃー!条文読まなくっちゃダメなわけ?分かります。分かりますけども!と内心ハラハラさせられます。
なんだかんだ読めないときもある
講義動画を聞き終わって、よし今日習ったことをちゃんと復習しよう!と思い立ち。さぁ六法で条文を拾うんだ!と意気込んで、三日くらい経ったころ…
あれ?いつの間にか講義動画を聞いたりテキストを開くだけでいっぱいいっぱい。六法を開くタイミングがつかめないまま一日が過ぎ去っていきます。スコーンと忘れる日、後回しにしちゃった日、やったつもりになっている日…。言い訳は山のようにありますが、なんだかんだ言って忘れるときは忘れるし、できない日はできない。だって人間だもの。
こんな感じでダメですか?
やっぱり条文をいちいち読まないとダメですか?…と誰かに聞きたくもなります。というのも、条文って民法なら1000を超えますし、行政法なら複数の法律にまたがっています。行政法で手続法と訴訟法を行ったり来たりするのも大変ですよね。今日ならった範囲の関連条文を一つ一つ真面目に拾うとなると、それだけで結構な時間がかかります。
重要な条文だけでも目を通して!←分かってるけど…(再度)
端から端まで目を通すなんて大変なのは分かり切ってる。だからコレ重要!っていう条文を中心に、メリハリつけて復習しましょうね♪ …と書いてこの投稿を切り上げてしまいたい(心の声)。
六法読むの大変!→じゃぁどうする? というお悩みへのアンサーは、もう「メリハリつけて頑張ろう」の一言に尽きるのですが、そんな一言では心が晴れません。正論は正論として、日々の時間の足りなさと、試験までのスケジュールと、学習効率と… このとっ散らかった学習の問題を、どうやっつけていったらいいのでしょうか。
後回しにした結果は…夏休み前の宿題より悲惨
ここで筆者の体験談を少々。行政書士の試験1週間前、「いよいよヤバイ」と感じていました。問題集やった、過去問やった、模試やった、テキストも読んだ。さぁて六法読んでないよ?通読はおろか、「重要」と言われた条文でさえ、なんだかんだ後回しにしていたものが多数。
もちろん、行政書士六法を一回も開いたことがないわけではありませんし、見ていた条文もありますが…。 そうそう、目を通した条文には色ペンで印をつけていたのですが、パラパラめくった感じ 白い白い、ほぼ真っ白だわ。そのとき、なぜか…というべきか、そりゃあね…というべきか。「通読しなくちゃダメなんじゃない?」と頭をよぎったのです。
行政書士試験で重要な科目である憲法、民法、行政法。(商法まではムリだ!)民法の親族関係を捨てても一体何時間かかったでしょうか??
いや、かかった時間も長くで大変でしたが、それ以上に時間のリスクをとるという点で大きな決断でした。「試験直前にこの一作業にこれだけ時間割くって、落ちたら笑うな ははは…」と、心の中で呟いていました。
試験直前に条文を通読するメリット
とはいえ、試験直前に条文にザッと目を通すことにはメリットもあります。実際に、直前にやるべきことの一つとしておススメされている先生もいらっしゃいます。
憲法の統治であったり、行政法の手続き関係であったり、暗記頼みな項目は条文を端から見ていくことが、なんだかんだ効率の良い復習法です。
難解な条文を分かりやすく解説してくれているのがテキストや講義動画。そして問題を解くことで、条文がどんな場面で問題になるか知る。それが頭に入った状態で、最後のトドメとして条文を読む。するとスっと頭に入ってきて…「あー---!これね、これだわ!」…大げさでなく感動の瞬間です。
おわりに
というわけで、私が試験直前に条文を通読した感想は「読んで良かった!」。そして、「こんなに良かったんなら、もう少し前に小出しで読めば良かったのでは?」ということです。いかがでしょうか。反面教師的にご参考になれば幸いです!
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