不合格になったときのメンタルの持ち直し方|資格試験・行政書士

予備試験

震える思いで待ちに待った試験結果。まさかの「不合格」だったとき…どう立ち直れば良いのでしょうか。ここでは不合格になったときにやるべきことの中でも、メンタル的なものに絞ってご解説します。

ムリ、しんどい、不合格。

行政書士試験の結果発表が明日1月25日に迫っています。連日の緊張。そして当日は何時間も前にソワソワして、5分前にはアクセスして「まだかな…」と画面を眺める。緊張の瞬間ですよね。

「たぶん受かった」「手ごたえあったけど、どうかな?」「いや、落ちてるんだけどワンチャン」などなど。受験生によって感触が異なるのは当然ですが、気になるものは気になります。

そしていざ結果を見たら…番号がない。通知を開いたら…「不合格」の文字。そんな時、どうすれば良いのでしょうか。

大人だってマジ泣きするほどツラい。

私個人の話でいえば、保育士と行政書士にストレート合格、旅行業管理者に5年ごし合格。そして昨年の司法予備試験は1次試験で不合格となりました。去年、不合格を知った時どうだったかというと台所で1人で泣いてました。リビングから子どもが「ご飯なに~?」と呼ぶ声がして「待って~」と返しました。そしてまた泣きました。とにかく誰にも涙を見られたくないし、どうしたの?と聞かれたくない。そんな気持ちでした。

…というわけで、良い大人でも泣いちゃうくらいシンドイ。それが資格試験に落ちるということ。涙は出ないという人ももちろんいるでしょうが、(私も毎回泣いてるわけではないのですが!)ため息モノであることは間違いないですよね。

不合格になったとき、どうすれば良い?

さてさて、不合格を知ったとき。これからどうすれば良い?どう行動すればいい?という疑問については各種予備校が素敵な回答をしてくれているようですよ。ぜひ検索してチェックしてみてください、と言いたいところですが、正直読む気にすらならないのが試験直後というものです。

対処法が読むのがホントしんどい

「計画を見直そう」「勉強量が足りてなかったのかも」「ムダの多い勉強をしていないか」「基礎的なことを理解できているか」「記述の演習不足」etc…。どれが自分に当てはまるかを考えるのもシンドイ。だって落ちてるものは落ちてるんだから。先生や合格者が向けてくる、あらゆるコメントがぜんぶ自分へのダメ出しに聞こえてしまいます。

メンタルどうしたら復活する?

諸先生方のあれやこれやのアドバイス。そこに添えられているのが「まずは気持ちを切り替えて」「じっくり休んで」といった言葉です。

正直に個人の感想を言いますよ。「そう決めてさぁ、気持ちが切り替わったらさぁ、苦労しないわぁー-はぁぁぁー気持ちぜんぜん切り替えられないわー--」

落ち込んだときにやりがちなこと

不合格を突き付けられ、気分はどん底。そんなとき、人はどうするかというと…

①「まず何をすれば良い??」「今度こそ徹底的にやるんだ!!!」と、スタートダッシュを意気込む。

②やさぐれる

世間一般では③「少しの間、休みをとって気分をリフレッシュ♪元気になったら勉強しよう!」というタテマエが存在するわけですが…。「いや、そんなノリじゃねぇんですけど!??」と誰ともなしに怒りたくなってしまいます。(※個人の感想です。※特定の誰かへの批判ではありません。※強いて言えば自分への怒り)

そして④一度不合格になってから合格した人の体験記をめちゃくちゃ探してしまう…なんてのもありがちです。

立ち直るまでは時間がかかる

①のタイプにしろ②のタイプにしろ、気持ちが立ち直るまでには時間がかかります。もちろん勉強を少しでも進めるという意味では①の方がベターなのかもしれませんが…。でも長いスパンでの学習をみたときに、メンタルの問題は見過ごせません。どこかの時点で燃え尽きてしまっては大変です。

燃え尽きちゃうと立ち止まる

私は旅行業管理者に落ち続けたわけですが、やはり不合格直後はワーッと勉強したくなって「来年度版のテキストはいつ出るの!?」なんてリサーチするのですが、1カ月するとピタっと勉強投げちゃうのを毎年繰り返しました。もうテキスト見るのも嫌になってしまい時が経過…。こうなってしまうと、やはり勉強のペースを取り戻すのに時間がかかります。

落ち続けた時期はほぼそのままのメンタルで本試験に突っ込んでました。そして合格した年はどのようにリカバーしたかというと、「1日15分でいいからやろう」と決めて、「もうちょっとできそう」と思っても1日15分にセーブしました。またイヤになったら本末転倒だと思ったのです。そうして1カ月過ごしてから改めて学習計画を立てました。…ということで学習していくうえで、自分のメンタルと相談しながら学習を軌道に乗せることが欠かせないと思うのです。

不合格になったら…理解しておきたいこと5つ

結果発表があって、もう…こんなにシンドイこと早々ないよ。それなのに。その後の合格報告やらSNS上のやりとりやら、家族友人からのダメ出しやらでトドメを指されるなんてホント無理。もう結果発表の時点で十分ツラい!そして二度殺されるほど悪い事してないはず。

ということで、ここから二度傷つかないために心に留めておきたいことをお話します。

誰も責めない(※ただし)

がんばったけど、不合格だった。それが真実です。これを「がんばりが足りなかったから、不合格だった」と読み替えてしまうのが受験生というもの。でも、頑張ってもそれでも不合格になってしまうことというのは、どうしてもあるものです。

勉強してると「こういうことをするから・しないから不合格になる」…といったフレーズを嫌というほど聞きますが、それだって個人的に誰かを責めているわけじゃない。不合格の結果は自分が十分受け止めているのですから、誰か別の人に責められるのは筋違いです。

ただし。残念ながら、家族や身の回りの人からネガティブなことを言われることもあるかもしれません。家族が金銭的な負担などをしてる場合は仕方ない面もありますが、そういった理由なしにネガティブなことを言ってくる人は何なんでしょうね。「これであなたを損切りする決意ができました、ありがとう!」って心の中で言うのはどうでしょう…?ツイッターならブロック・ミュートという素晴らしい機能がありますね。

休んでもバチはあたらない

勉強不足をひしひしと感じる今。もう脱兎のごとく「勉強しなきゃ!!!!」と焦りがちです。焦っても良い。でも、休んでも良い。

焦って勉強するのはぜったい悪くありません(二度目)。ただし、次の試験までは長いですから不合格への強迫観念からではなく、楽しんで自分らしく勉強する時期を作らなくては持たないですよね。上でも書きましたが、「がんばるぞ!」と決意した1ヶ月後にもう一人の自分がパッと現れて、「もう無理、嫌だ」と勉強を投げてしまう。そういうことにならないように、どこかのタイミングで意識的にペースダウンする時期を作ることをおススメします。

合格者とそこまで離れてない

合格する人としない人、どう違う?…というテーマは議論されつくしています。そして「上位合格者」や「ほぼ100発100中で受かる人」と不合格者を比べれば乖離は大きい。次の試験でその属性を目指すなら、この手の話は脳に刻みたいところです。

ただし。通常の合格者の水準と不合格者は思ったよりかけ離れていない…というのも頭の片隅に置いておきたいものです。行政書士でいえば、択一で140~150点とれていた方は何かが違えば受かっていたかも!という属性にあるのではないでしょうか。各教科の択一で1~2問多く解けて、記述で1問当たれば合格していたということですから。

ダメだから落ちたのではない

不合格者はダメ人間じゃない。もう上手い言い方が思いつきませんが、これは本当にそう。落ちた時は「自分ダメすぎる」と100回くらい思いますが、それでも本当にダメじゃない。上で書いた通り、偶然の合格と偶然の不合格だってありうるのが本試験。受かればセーフでラッキーで、落ちた人はダメ人間だなんて…絶対おかしいじゃないですか。

ぜったい時間が解決する

しんどいのは、焦る気持ちは、何も手に付かない気持ちは、やさぐれる気持ちは、合格者を祝福できない気持ちは、自分ダメすぎるという気持ちは、SNSの海から消えたくなる気持ちは…時がたてば必ず過ぎていくものです。もちろん学習を進めるごとに過去の自分をふりかえって反省することも多いのですが、でも絶対に気分はこれ以上悪くなりません。

今、この時期をなんとかやり過ごしましょう。

おわりに

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。不合格の後、気持ちを持ち直すのは本当に大変なことです。「早く復活しなければ!」と焦る必要はありません。だって本当に心から「前回の結果は仕方なかった」と納得できるのは、今じゃない。その時期は必ず訪れますし、それがいつ来るかで誰かと競い合う必要はありません。

貴方のこれからの学習生活が充実したものになるよう、祈っています。お互いがんばって行きましょう!

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