刑法研究者が作った論証パターンを使ってみた②|法学セミナー2024年12月号の感想

予備試験

法学セミナー12月号の活用法、実際に書いてみてのアレコレについて補足追記します。

随時追記 | どう活用?

法セミ12月号のレビューを引き続き。実際の活用についてのこぼれ話を記載します。お時間ある方、ニッチなところまでお付き合いいただける方に読んでいただければ幸いです。

[11/15追記]座談会よき

各論パ解説の後に『[座談会]執筆者が語る論証パターン』というページがあるのですが、ここにも座談会ネタと表現するには勿体無い解説がいろいろ載っていました!

昨日、起案中にしっくり来なかった箇所(一回判断型、危険の現実化モデル2つ)は、このページを読んで少し視点が変わって、再度解説を読み直して、論証アレンジしてみました。それなりに時間かかりましたが移動中にできる範囲で良かったです。

そんなこんなで二度三度楽しめそう。

[11/15追記]使えない?

日頃起案はしてるよ。ちゃんと本誌を読んだよ。「でもさ、え?この論パどう使えということ?実践向きじゃなくない?」…と感じた方もいるかもしれません。

今回の起案で、私はこの論パを一言一句貼り付けることはしませんでした。少し時間をとって眺めて、この内容とこの内容を書くのね…と意味内容を押さえて、後は書きながら思い出し、消したり書いたりも多少ありつつでした。

おそらく、日ごろこんな風に論証をいじらない、その場で調整するスタイルじゃない(そのロスが嫌だ)という方にとっては論証=使い勝手が命になるかと思うので、今回の法セミ論パは「え… これを実践で使えと?…戸惑うし、若干引くわ…」なんて感想だったんじゃないでしょうか。

[11/16追記]書く難しさ

ここまですっ飛ばしてお話してきた点があるのですが

そもそも先生に『こう書きなさい』『こういうところに注意して書きなさい』と言われて、『はい、分かりました』と答案を書き出せるかは、受験生間で個人差が大きいと予想します。

起案はある意味スポーツのようなもので、先生にフォームを指示されても、それを急に美しく再現できるわけではありませんよね。

今回の起案で、私は頂いたヒントを織り交ぜて普段では書けないことを書いた気がしています。しかし、(あり得ないことですが)論パ作者の先生方がこの答案を読んだら『本当に話を聞いていましたが?』と思われるような代物でしょう。

(だから私は即書く派です。急に一発でできないよね、という言い訳が立つからです。)

[11/16追記]本当に使えない?

勘ですが、客観的な視点に重きを置いて、自分の答案を過小評価したり恥ずかしいと考えたり、そもそも書くことを躊躇ってしまう人もいる気がします。

サンプルがないと書けない、文の雛形がないと書く気にならない…と感じるとき(私もそんな瞬間があるのですが)、あてはめ例も含めて提示してくれる予備校は心強い存在です。

書けない、と感じたとき、なぜ取り敢えずでも書いてみないのか…なぜ書くのを躊躇ったのか考えるのも有益かもしれません。

『法セミ論パ、使ってみたけどしっくり来なかったんだよね』とか『検討してみたけどこの部分が処理し難くて使えなかった』というのと…『使い方・書き方が分からなかった』というのは、やはり違うからです。

(ちなみに、『自分はその気になればそりゃ書けるけど、強いて書く気にならなかったよね〜』という方は、話がややこしくなるのでお好きになさってください。活用するモチベがきちんとあったのに、という人の話をしています。)

この辺りはすごくパーソナルな問題でもありますし、意見交換したい、という方はXで絡んで頂けると幸いです。

[11/16追記]論パの改善

さてここまでで「法セミアゲが過ぎる。」…と思った方もいそうですが、私とて100%の満足ではありません。勢いで超個人的な要望を書きます。

論パの書き出しに、見出しが入っていると使いやすいです。(そうでない論パは若干使いにくい。)

『危険の現実化は…』と書き出す論パは使いやすい。これと対照的なのが、『偶然により…』など、何の論パなのかが書き出しに現れないものです。

いざ答案に書く際、文を繋げにくく「思うに、」などの余計な言葉を入れたくなったり、一文噛ませたくなったり。

法セミ12月号をゲット済の受験生は、この点を自分で調整してみると使いやすくなるかもしれません。(やはり論証は修正してナンボ。)

使っても使わなくても

予備校論証を使っていると、規範は作文パートではない(作文するのは、あてはめ)という頭になりがちです。

時間は有限だし点数戦略を考えた時に、予備校論証の方が合っている、優れている、と感じる方がいても不思議ではありません。つまり、学習スタイル・起案スタイルによって満足度が異なることも書き添えておきます。

まぁ…現役受験生にとっては敷居が高い説もアリアリですが、そう感じた人もこの特集自体は面白い挑戦だと感じたのではなかろうかと。(←無理やりまとめました。)

ここまで長文を読んでいただき、どうもありがとうございました!

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