予備論文を書ききった!やっと終わった司法予備試験・論文式試験。その直後にするべきこととは何でしょうか。おととい会場受験してきた管理人が、受験直後のよもやまを語ります。
やっと終わった予備論文!
こんにちは、kaoです。2日間にわたる司法予備試験・論文式試験が終わりました。は~なんとも濃密な二日間でした。
私は三回目受験にして、初の論文式試験。去年と一昨年のこの時期は、自宅にいてもなんだかソワソワしちゃってました。受験を決めた時点で論文日程は予定を開けていたので、さて何をやろうかな…、と。試験日程が終わった後もXが盛り上がっているのを眺めてまたソワソワ。
論文を受けたにせよ、受けなかったにせよ、何かと心が落ち着かない異様な時期ですよね。そんな今、受験生はどう行動すべきでしょうか?
私たちの立ち位置とは…?
さてさて、「これからどうしよっかな」と遠い目をしてしまうこの時期ですが、私たちのステータスをおさらいしましょう。
道は二つ。今年の論文と口述試験に受かり、司法試験という次なるステージに行くか。あるいは、来年また予備試験を受けるか。いずれにしても2025年の7月に受験シーズンが待っています。
泣いても受験生、笑っても受験生。どのみち勉強。…こんなに大きなイベントがあった割に代わり映えしない生活だよね?と、戸惑いもありありです。
Xを開けば「口述に向けて・次の予備に向けて」「これをせよ」というさまざまなご意見が飛び交っています。試験が終わったその瞬間から。それを薄眼でながめて心の中で「あざます!」とつぶやき読み流す。果たして脳に刻み込むべき情報はどれなのか、私たちは今何をすればいいのか、僕たちはどう生きるか…?
試験後にやること①メンテナンス
「まずはゆっくり休んでください」
…と、声をかけてくれる人は漏れなく良きひと優しいひと。テンプレでいいじゃない。私は個人的にこういうことを省かずに言ってくれる人が大好きです。
年々もの忘れがひどいし、自分のことには杜撰なので、「休んでください」と言われて初めて「あ~そうだわ~」と感じることがあります。しかも試験後なんて脳がアホになっているので「はい、休みます!」ってlineを返したそのあとも、平気で30分くらいX眺めてたり。そこで「ゆっくりしてね」なんて誰かのポストを見て「あっそうそう、寝なきゃね」…。
しかもこれがまた眠れない!目を閉じるとあの問題のあれがあれで…って、今日書いた言葉が頭を駆け巡る。ということで、生活リズムと体調が整うまではなかなかに時間が必要です。
試験は体力勝負?
実は試験の最後、民事系が始まる直前に急な胃痛が起こって、吐き気が止まらずギリギリまでお手洗いにこもっていました。奇跡的に試験中は大丈夫でしたが、終わってから翌日も普通の食事がとれず。は~危ないところだったわ~。
長時間にわたる試験日程をこなすために、体調管理・体力づくりは欠かせませんね。これからの時期、風邪インフル流行で体調崩しがちになることを思うと、運動の秋が頃合いでしょうかね。
試験後にやること②試験のふりかえり
「再現答案書きますか?」
論文式試験を受けた人は再現答案を書くか・書かないか、というのが話題になります。私は書く一択です。もうすでに何書いたか忘れてるのに、今再現しなかったら二度と書き起こせない、というのが理由です。(あとほとんどの教科で構成メモを書いてないのも理由。)
たぶん、合格発表の後でまた自分が何を書いたか気になる瞬間があると思うのです。(意外な評価だったときなど。)
ヤル気出ませんが。
ということで、記録として必要性を感じているのですが、先生や合格者いうような『今後の学習のために』というのはピンと来ない。言ってる方も分かってると思うけど、受験生は急に「よっし、1年後の自分のために頑張るんだ!」って気持ちにならないでしょうよ。だって人間だもの、試験直後だもの。
書かなきゃいけないと言われたり感じたりすると異様に面倒に感じられる作業なので、サッサと書く体勢に入っちゃった方がベターな気がしました。あの切羽詰まった状態で書いてきた記憶からすれば、再現答案なんて気楽なもので。テレビ見ながら30分くらいでちょちょちょっと書いても良いじゃないかと。
訂正答案を書く
ヤル気が出ない面倒だと書いた後の急な裏切りなんですが、私は再現答案に続けて訂正答案を書いています。一部のミスの多かった科目ですが、やはり再現書いてて心残りが多くて。資料は何も見ずに、今改めて時間をとったらこう書く、という答案です。これをやってから解説諸々に触れようかなと。
「本来こう書けるんだ、こう書けるだけの力を持ってるはず、なの、よ!!」、っていう意地のような一人相撲のような気持ち。この辛酸のなめ具合は決して無駄にならないと確信しています。
手書きかPCか
日ごろの起案で「ぜったいPCは使わない」をモットーにしてるんですが、腱鞘炎で腕が疼いてきたので、ここで痛めても仕方ないし再現答案は途中からPCに切り替えました。
テキストで打ち込むことの問題点として、実際の答案より整っているように見えてしまうことがあります。あと記憶通りに再現してるつもりでも、手書きとは感覚が違うので手書きの再現と比べて乖離がある。
試験本番は焦っているし…こう…舌っ足らずな文章になってしまうことがないでしょうか?(画数の多い漢字を避けるため平仮名を多用してたり、文を強引に切り上げたり。)手書きだからこそ発生する文章がうまくつながらないだとか、言葉尻がしっくりこないみたいなエラーもあります。こういう躓きはPCでは気づきにくいため、さささっと入力してしまった後で「あれ?こんなにサラッと作文できてたっけ?」と感じます。
とはいえとはいえ。再現答案を書くか書けるか悩むくらいならPCでサッサと打ち込んじゃうのが良いのは間違いないです。
そして他の人のテキスト版の再現答案を読むときは、実物と比べて乖離がある、というのを頭の片隅に置いて読みたいですね。
試験後にやること③答え合わせ
「あれ、どんな問題でした?」
もう誰かと喋りたくて仕方ない。あれ何だった?これどう書いた?はーーーーあれってこういう事だったの?みんな書けたの???
誰かとする答え合わせもまた、試験明けのお楽しみかもしれません。その一方で、無駄に凹むイベントでもありますよね。「え?これってこういう問題だったの?こう書いちゃったけど、ヤバいかな???」って、不安は尽きないですから。
私はというと、たまたま同じ会場に信頼度1000%の勉強仲間がいてくれて、2日目の帰り道に気になっていたところだけザッと喋りました。それでだいたいの納得感(あぁ書けた・あぁ書けなかった、両方。)があったので、今はしばらく答え合わせを控えています。Xも開いていますが、答え合わせネタは一切読んでいません。(読んでないけど、ポストそれ自体が尊いと思うからいいね♡は押している。)
再現答案書く前に答え合わせをしちゃったら、再現書くモチベが残ゼロになりそうで。だって「自分の答案、的外れじゃない?」くらいならまだしも「他の人はこんなこと書いてないっぽいよ?」…なんてハッキリ気づいちゃったら再現するの苦行すぎるでしょ…!
答案供養をしてから次へ
去年の今ごろは、1週間をかけて自宅と図書館で本試験問題を解いていました。1日1~2通ペースだとなかなか日数もかかりますよね。それでぜんぶを書き終わった時、あぁ私の今年の予備試験はほんとうに終わったんだ、と思いました。もう短答の時点で脱落していましたが、一つの心の区切りがそこにありました。
論文に進まない受験生にとっては、「もし論文に勧めたら、どれだけ戦えるのか」というのは、大問題ですから、この本試験を解いてみるというイベントは自分の立ち位置がハッキリする節目です。
去年は主要7科目中、得意な公法2通は多少は書けて、ほかは散々だった記憶があります。勉強仲間にポロポロコメントをもらい、先はまだ長いな~と感じました。そしてボロボロでもいいから本番で書いてみたかったと。
今年も、一通り答案を書き終わったときが自分の一区切りの節目になりそうです。この、自分の書いたものを供養するようなイベントがあってこそ、次に目を向けられる気がします。
おわりに
さて、そんな試験後の後始末と並行して10月の勉強会も企画中。書いて、聞いて、喋って、読んで、教え教わり、そうこうしているうちに10ヶ月なんてあっという間です。だから来年が予備か司法かなんて、誤差の範囲かな!
とりたててオチもありませんが、読んでくださってありがとうございます。素敵な起案ライフ・勉強ライフでありますように!
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