令和6年予備・論文式試験終了!起案は現場で悩み悩ませ?

予備試験

令和6年の司法予備試験・論文式試験が2024年9月8日に終了しました。えぇ?こんな問題でるの?という意外な出題に阿鼻叫喚。論文初参戦の私が感想をお届けします!(ネタバレありません、解答解説ありません)

論文式試験終了!

こんにちは!きのう予備試験の論文式試験を受けてきた管理人です。さっそくですが本題に入る前に、試験問題と解答速報のリンクを貼っておきますね。

令和6年予備試験論文|問題と解答速報

受験の感想は…

さてさて、短答2回落ちを経ての論文だったのでホント思いあふるるイベントでしたよ~。わりとボロボロだったのですが、ランナーズハイ的な高揚感がひとしおで。勢いのまま主に「現場思考ってどうだろね」という感想を書き連ねていきます!

なお、本記事ではネタバレになりそうな個別の出題内容は記載していません。あくまで感想のみとなりますのでご了承ください。

令和6年予備試験どっひゃん

令和6年度、今年の予備試験は現場思考の問題が多く出題されました。もう最初から最後まで新しく考えなくてはいけないような問題が出されましたね。

試験だからそりゃぁ新しい問題は出ます。でも初期の予備試験で現場思考問題といえば…1科目1通のなかで、ちょこっと現場思考を問うてくるイメージがあります。設問3が現場思考、みたいな。もしくはベースとなる判例があって、この問題では「ここが捻られてます」といった具合がお馴染み。

そこで言われるのは「用意してきたものを貼り付けるのではなく、現場で頭を使って考えよ」ということ。その方針は昔から変わっていませんが、年々出題のバリエーションが増えに増えている気がしませんか?

思い込みをぶち捨てよ

今年の憲法はさんざん対策してきた憲法答案のイメージを一回ぶち捨てて構成を組まなければいけなかったし、刑訴法ではまず「どの分野の出題なの?」と一瞬悩むような問題でした。もはや「現場思考」という一言では収まりません。

予備校の先生方や合格者の方からはどんな解説がつくんでしょうねぇ。

「すでにある知識をこう応用すれば良かった」「原理原則を理解していれば気づけた」…とか?それならまだしも、「論点自体は教材に収録されていた」みたいなドライな解説で終わってほしく無いなぁと、おこがましくも思ってしまいます。だって試験会場の、あのいつ誰が倒れてもおかしくない熱狂の中で起案してきたのですから。

当たれば最高!NEW問題

愚痴が長くなってしまいましたが、現場思考問題も悪いことばかりじゃない。試験前、刑訴法に不安があって、重要論点をぜんぜん攫いきれていなかったのですが、ぜんぶ取りこし苦労でした。

わりと大きな分野からどどーんと見たこともない問題を出してくれて、しかも論証を一言一句思い出して貼る必要はない。「その分野という認識で書いて良いんだよね?外れたら0点だな」と思ってだいぶハラハラはしていましたが、もし当たってたらすごく助かる

試験直前の「は~、〇〇とか出題されたら書けるかな?この規範ちゃんと出せるかな?うまく使えるかな」という、自分の世界での悩みが全く違う角度からの問題提示によりスコーンと上書きされて。少なくとも手薄な分野を出されるよりは超超超助かりました。

いわゆる典型論点は一応勉強してますが、自分より正確に書ける人はたくさんいる。超勉強してて超理解してて丸暗記してきてる人がゴロゴロいる中での典型論点の出題は、それはそれで恐ろしいものです。

どうしたら現場思考できる?

どんな結果であろうとも、来年またどこかの会場で起案することは決まっています。(短答の壁には触れないでおく!)

会場の極限状況で、どうしたら正解筋を思いつけるんですかね?家じゃなくて会場で。もっと言えば、たとえばこの科目に45分しかかけられないとか、そういう状況で。

起案の良し悪し

個人的に、いろいろ起案してきたことはムダじゃなかったと感じました。「今まで一度だってこんな文章書いたこと無いし、考えたこともないよ~」という文章を秒で思いつかないといけない状況だったので、ほんと文字をさばいてく力がないと無理でした。

半面、起案して過去問をなぞって、いっぱいいっぱい真面目に覚える…のだけではムリで。せっかく覚えたものもいったんリセットする勇気も必要。覚えたことを忘れてイチから考え組み立てた回数がモノを言うのかもしれません。あっこれは良いこと言った気がしますね(⁉)が、かく言う私はさほどできていません。なんせ過去問で一応の起案ができるようになるまでの道のりが長いですからね!

おわりに

さてさて、そうは言っても結果は分からない。今年の結果はみんな予測しにくいんじゃないかな~と思いつつ、ワンチャンを期待して待っています。

改めて、令和6年の予備試験を受験された皆さん、お疲れ様でした。もちろん短答を受けた方も。まだまだ続く受験生活、お互い充実させましょう!

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