資格スクエア予備試験講座講座の評判は?|ステマじゃない本音口コミ

予備試験

司法予備試験の講座選びで、「資格スクエア」を検討中ですか?資格スクエアの予備試験講座7期を受講した3年間のあれこれをまとめました。独断と偏見で本音のレビューをお届けします!

資格スクエアを受講して3年経過

こんにちは!予備試験受験生のkaoです。予備試験に参入を決意して3年経ちました。

これを書いている今は2024年の9月末。3度目の受験、論文式試験が終わってひと段落したところです。(※この状況を「ひと段落」と呼ぶかは諸説あります)

本記事では、いわゆる比較サイトさんにお任せできる固定情報はすっとばして本音の使用感のみをお届けします!一個人の私見であることをご了承ください。

学習歴と資格スクエア歴

・学習開始時期:2021年8月末、当初は行政書士試験に参入
・資格スクエアの加入時期:2021年9月
・7期のサポート終了時期:2023年8月
・追加プラン購入時期:2024年6月7月
・受験歴:2022年→短答×、2023年→短答×、2024年→短答〇・論文?

簡単に私の学習歴をお話しすると、思い付きで行政書士試験の受験を決めた夏の終わり、少し勉強しところでこれまた思い付きで予備試験に参入を決意。行政書士試験と並行して資格スクエアを受講しました。

初回、2回目と短答敗退の残念結果でしたが、今年はなんとか論文受験のチャンスが巡ってきました。

資格スクエアの受講期限はもう終わってしまっているのですが、追加プラン購入したり、紙教材・音声教材は今も使っているので、資格スクエアをじゃんじゃん使い倒してる現状です。

メリット・デメリットあれこれ

これを読んでくださっている方は予備校選びをしている段階だと思いますので、できるだけ率直な結論からお話したいと思います。

資スクはコスパ良し◎

資スクの良いところは添削と面談がプランに込々で、受講期限が終わった翌年も月1万円台で延長ができること!

ウィークポイントは何年か前に講師先生の交替があってゴタゴタしたことと、教材が洗練されてない・あまり映えないとこ!

独断と偏見で言うなら、教材とカリキュラムは「普通」で、SNSで話題になるような何かがあるわけではない。が、そこが良くてそこが良い!(2回言う。)

オリジナルレジュメがすんごく充実していてその分誤植が多いし読み切れないことで受験生の愚痴が止まらないだとか、

独自性の高いカリキュラムで「本当に〇〇先生の方針は正しいんだろうか」と受験生が不安に思ったりだとか、そういう疑義が生じない。

フツーなんです。「普通がいいよね、そうだよね」という人におすすめの庶民向け予備校

一見して平凡。でもよくよく使ってみるとなかなか…いや、かなり良いとこあるじゃん!それが私の思う資格スクエアなんです。

どうでしょう、独断と偏見感をビシバシ感じていただけますでしょうか?

音声ダウンロードが料金に込み

資スクは音声ダウンロード対応してるため、受講後も音声利用OK。講義を聞くだけなら延長プランを利用する必要はありません

高いお金を払って購入した講義を聞きたい時にいつでも聞けるという安心感は大きいですよね。コミ

なお、音声ダウンロードに対応している他の予備校としてアガルートが挙げられます。伊藤塾、加藤ゼミナールは2024年9月現在、未対応。LECとBEXAは一部商品が対応しているようですが、いわゆる基礎講座については未対応の様子。

数年越しの挑戦が当たり前の予備試験。「いつの間にか視聴期限が終了してた」は多くの受験生が直面する問題ですから、期間終了後のことも見越して加入したいですね。

追加プランが神

私が3回目受験生として声を大大大にして言いたいのは、この受講期限終了後の追加プランの存在は神だということです。

追加プランはその名の通り、1万円台の月額を支払えば、サービスをそのまま延長できるというものです。任意のタイミングで追加可能で、即解約可能。追加プランのサービス提供は公式の情報がなかったのですが、各期終了後1年程度の模様です。

正直、受講前は「とにかく短期合格したい」としか思っていませんでしたから、追加プランの存在は知らずに加入しましたし、知ってからも「1月1万円強払うって、高っ」と思っていました。

しかし、これはいざプラン終了の局面でよく分かる。受講期間は2年間。試験を受けられるチャンスは1回か2回。即合格するのも、期間内にサービスを使い切るのも、本当に大変です。忙しい方ならなおさら。短期合格を狙っている方もリスクヘッジを考えておいて損はありません。

2年で約76万円した講座が、1月1万円台で延長してなんだかんだ3年くらい受講できるって、かなりアドバンテージ高いです。ちなみに、延長プランを利用するのはあくまで答案添削・フォローアップ・短答クエスト等のサービスをフル利用したい月のみ。私はある程度まとめて答案をかける時期に、2ヶ月のみ延長しました。

肝心の中身は?

ここまでコスパの良さを前面にお伝えしてきましたが、肝心の中身、学習の質・サポートの質はどうなんでしょ。

この辺りは書けば書くほどステマ感が出てしまうので簡潔にご説明します

説明不要!の納得メリット

・講義動画で常にレジュメを表示してくれる(先生のお顔だけ表示の予備校もあるんだよ?信じられる?)

・動画画面からレジュメのtxtデータを参照できてその場で条文もチェックできる(右手に六法を持てないこともあるんだよ⁉スキマ学習…。)

約100通添削で、他の予備校より多い(答案添削外注の相場は匿名フリーの先生で1通3,000円程度)

・フォローアップ面談がプランに込み(有料オプションの予備校だと購入するかで延々悩む案件)

以上は、おそらくどんなタイプの受験生にも共通で「良い」と言ってもらえるメリットだと思います。サラッと書きましたがそれぞれ大きなメリットですよ。

個人的な推しポイント

以下は、人によって感じ方が違うけれど個人的に「良い」と感じている点です

添削コメントの質が良い(雑じゃない、無駄にモチベを下げない)

・レジュメがご丁寧に分厚くない(回しきれず離脱するリスクが少ない)

論証集が薄くて軽い(…にしても、ポケットサイズじゃない市販の論証集ってなんなんだ…)

・短答の肢別問題集がついてくる(ほとんどの受験生が買っている”短パフェ”と被らない)

基本書がついてくる(定評ある基本書、LegalQuest中心に送られてくる。定価だと1冊3000円~5000円ほど)

評価が分かれるのは紙教材

特に紙媒体の教材は受験生ごとに好みが違い、どの予備校でも不満が溜まりやすいポイントです。毎日使う物ですから些細なことでイラっとしがち。

「この教材のここが嫌だ」というコメントはいつ何時も見かけますから、誰しもが資スクの教材で満足できるとは言えません。

が、私個人は資スクの教材に満足していて、大きな不満はありません。(唯一不満なのは、紙面のレイアウトがあまり洗練されてなくて、写真撮った時に映えないことくらいです。)

資スクの不満を挙げるとすれば?

ここであえて他の資スク受講生が不満に思いそうなことも記載しておこうと思います。

・レジュメに載っていない情報がある(優先度の低い情報。市販書で補えばOK)

・レジュメがルーズリーフ型じゃない(ルーズリーフ型はファイリング必須だし嵩張る)

・論文模試、答練を提供してない(他社で購入すればOK。他の予備校の様子もわかる)

・この基本書ほんとに使えるの⁉(嫌なら読まなくて良い。基本書とはそういうもの)

・市販書を買い足さないといけないじゃん!(大手予備校でも全く同じ。)

受講後も模試や市販書にお金がかかる、というのは頭の片隅に入れておきたいポイントです。これは資スクに限らず、全予備校に共通の問題です。

予備校教材だけでサクッと受かる?

予備校側はオールインワンを押しだしてきますが、本当に与えられた教材だけで済ませる受験生は少数派です。

というのも、司法試験が法科大学院教育をベースに作られており、予備校の教材だけでサクッと合格させてあげようなんて微塵も考えていないからです。

著名な基本書と判例百選に目を通しておくことが求められます。短答も市販問題集を活用してる人が大多数ですね。

書籍は図書館で借りるなど節約する手段はさまざまありますが、ここで言いたいのは「資スクの教材だけじゃ足りないじゃん!」と騒ぐのはセンスがないということです。

超独断による予備校の選び方

資スクに興味が出てきた方も、実は他の予備校でほぼ決めてるよ~という方も。最後に私が思う予備校選びで後悔しないためのポイントをご紹介します。

体験談は参考にならない?

本記事を根底から否定するようですが、他人のレビューや体験談って決め手に直結するほど参考にはなりません。前述の通り、教材や学習法は好みの差が大きいものです。

〇○におすすめ?

各予備校はそこを克服するために「社会人におすすめ」「学生におすすめ」と、属性ごとのPRをしていますが、ユーザーの立場からすれば取り立てて有益ではありません。

私がこう思うのは子持ちの女性だからです。ありていに言えば、資スクは教材がコンパクトなので「育児中の人におすすめ」ではありますが。

同じ子持ちでもお子の数や夫婦の育児分担などでライフスタイルは全く違いますから、かすかな共通項のみをとらえて「おすすめ」されても自分に合っているかは別問題です。

たとえば同じ社会人でも一般公務員で事務をしている方と、営業で全国を飛び回っている方とではライフスタイルがぜんぜん違いますよね。学生さんではバイトの有無や学部の違いなどが如実に差をもたらします。

満足度に直結するのはコスト

私は2回短答に落ちたわりに資スクに不満を持っていないのですが、それはそもそも予備校に過剰な期待を抱いていない、性格的なものも大きいとは思います。月並みですが、資スクを選ぶ方も他を選ぶ方も、予備校に完璧を求めないことをおすすめします。

その一つのコツは、業界最高値…ではない予備校を選ぶこと。コスパがよければ納得もしやすいし、不満があれば浮いたお金で好きな教材を足せばいい。

一方で、独学や予備校の単品講座を都度、買い足して最安値を追い求める方法もそれはそれで。時間をかけ工夫することが求められるから大変です。

予備試験は10科目。教科ごとに特性も違い、しかも短答・論文、1年目・2年目、と学習フェーズが細かに変化していきます。その変化のたびに教材に不足がないかを検証する作業は、それこそ独学を固く決意している方にしかおすすめできません。

他社とここが違う?いや別に…

他社と「ここが他と違う」というポイントは、予備校の個性を決める重要な点です。講師先生の質であったり、長年の実績で合ったり、学習内容であったり。

トコトン乱暴に言ってしまえば、注目すべきは伊藤塾のアレです。「合格者の10人に9人は伊藤塾」。客観的かつ明快です。

そんな業界最大手の塾にはない、独自カリキュラムや充実のレジュメを提供する他社のプランも見かけます。

が、独自性が高い=「ほんとにこれで良いの…?」という不安と表裏一体でもあります。だって合格者の大半がやってないことをするわけですから。

私は定期的に自主ゼミ仲間を探しているのですが「予備校のこの教材をやっている最中なので過去問はまだ…」という受験生は多いです。新司法試験の開始直後ならまだしも、過去問が15年分蓄積された今、過去問着手前の回り道は命取りです。

具体例は挙げませんが、講師独自の課題を設けている場合はその有用性を、レジュメが厚い場合は進歩状況を、日々細かく検証してく必要があります。

その面倒は自分で見なければならない。「私はこれが合っている」と自信を持てる方、決断力がある方向けといえるでしょう。

資スクは良い意味で”ふつう”

割と決断力がなく優柔不断な私は予備校選びの際、「オリジナリティとか別に求めてないんよ、手堅いのが一番なんよ」と思っていました。最大手予備校を選びかけて、けれども資スクに変更決定しました。

資スクは基礎講義があり、一般的な短文事例演習教材があり、短答問題集があり、論文過去問講義がある、という標準的なカリキュラムです。そこに、基本書と、100通の添削とフォローアップがついてきて、コスパが良きよき。そこが「個性」と言えば個性ですね。

予備校選びの最大リスク

どの予備校を選ぶ人にもお伝えしたい。個人的に予備校選びで警戒すべきリスクを挙げるとしたらこの3つです。どこの予備校の話かは深く追求せず、受験界隈一般の話としてご理解ください。

①教材の遅延(複数の予備校で定期的に発生しています)
②買った物がゼロ価値になること(教材が合わず、サポートなく期間終了)
③SNSで炎上(何を信じれば良いか分からなくなる)

①は「試験日が迫っているのにこの科目の動画・教材がリリースされない」といった形で表面化します。改訂が裏目にでる案件。それこそ今年の試験どうなっちゃうの?という不運なトラブルです。

受講前に何割の教材がリリース済みなのか確認するのことをおすすめします。(納品「予定」の確認ではありません。納品「済み」の確認です。)個人的に、こんなリスクを抱えるくらいなら教材の改訂なんて最低限でいいのにと思います。(前年の使いまわし上等!)

②は前述の通り。「2年後ゼロ」になったらどうなるか?他の予備校に入り直したり、個別指導の先生を見つける方が多いようですが、いずれにせよコストはかかります。

③資スクはSNSで話題になることが少ないのですが、運営や先生が炎上ポストをしないことの安心感はあります。「こんな受験生はダメだ」的な戒めポストも今のところありません。

(超余談ですが、Xでフォローややりとりもしていないのに突然こちらのポストを引用して意見表明をされたり、宣伝DMを送りつけてくる先生方もいらっしゃいますが、私はその全てを有難いとは思っていません。)

赤裸々なポストが好きな受験生もいることでしょうが、それも精神的な依存と紙一重というもので。「嫌なら読むな」を免罪符に振り回されるなんて、避けたいですよね。

~おわりに~

いかがでしたか?

予備校にステキな特別感を求めている方にとって、資スクは期待外れかもしれません。が、そうでもない人には十分、おすすめできる、良い選択肢だと思います。

ここまで独断と偏見で、個人的な意見のみをお届けしてきました。各種講座の正確な価格は公式情報を必ずご確認ください。

貴方の予備校選びの参考になれば幸いです。同じ試験に挑戦する仲間としてぜひ頑張って行きましょう!

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