判例集って読むべきですか?行政書士試験・予備試験と判例

予備試験

行政書士試験、そして予備試験受験生の間で「判例集買うべきか」がたびたび話題になっています。いざ読むとなると大変な判例。あなたは買う派・読む派ですか?買わない・読まない派ですか?

判例読むのが大変すぎる

ページを開けば文字がぎっしり。イラストや解説図もない。長文。ひたすらに長文!

…判例集にイヤ~なイメージをお持ちの方も多いことでしょう。しかも「重要判例」と呼ばれるものは100も200もあるわけですから、こんなのイチイチ読んでたら日が暮れるわ!というツッコミはごもっともです。

判例集ってほんとに必要?

テキストや過去問や他の教材を回しながら、さらに判例集を開く。お金の面でも時間の面でも受験生にとっては負担ですから「いらないんじゃない?」という声をたびたび見かけます。

他方で、予備校の先生は「判例が大事」「判例を理解しましょう」と口を揃えます。ということで「ナシでいけるのか」「やっぱり買った方がいいのか」悩みどころですよね。

買う派・買わない派どっちもアリ

結局のところ、行政書士試験にしろ予備試験にしろ「自分は判例集なんて買わなかった」「買ったけど読まず、それでも合格できた」という声が一定数存在する以上、必須アイテムとはいえないのでしょう。

行政書士試験では

行政書士試験では「行政書士の判例集」が基本アイテムです。

これは「ナシで済ませましたー!!」という体験談はけっこうお見掛けします。ちなみに私は行政書士判例集については買ったものの、1/4程度をパラパラ見る程度でした。

司法予備試験では

予備試験ではいわずもがなジュリストの判例百選。(百選以外にも複数ありますが、判例集を買う人の選択肢のギロンなので、ここでは割愛します)

判例百選については図書館で借りられることが多いので、買う程じゃないかな、という意見は大いにありえます。特に学生さんなら、図書館に必ず在荷があるでしょうし、ゼミでコピーを配られることもあったりなかったり。そんな場合は「わざわざ買わなくても…」となりそうです。

買う・読む派の個人的意見

さて、私個人は判例集はあまり読み込めていないのですが、それでもあった方がいいんじゃない?と感じている派です。その理由は…

みんな持ってるから

判例集はやはり、受験生の大多数が持っている基本アイテムに位置付けられますから、あって損はないと思っています。「自分はナシで行ける!!」という決断力がある人には不要ですが、決断力がない人は迷っている時間がもったいです。

古本でも買える

定価で全科目そろえると高額ですが、メルカリ・古本屋でも購入可能。私はメルカリのまとめ買いでかなりお安く譲っていただきました。テキストと違って毎年改定されるわけではないのが大きいですね。最新の判でも古本で入手可能です。

法学部出身だから

個人的な話ですが、法学部出身だからというのも大きいです。資格試験を受けるなんて1ミリも考えていなかった学生時代でしたから、当時買った判例百選は数ページしか読みませんでした。周りも似たようなものでした。

しかし…そんな1ミリもヤル気がない学生だって判例集を買って、一応は読んでいるのです。(先生に言われたから・単位欲しいから)。ということで、判例集はとりま買っておかなきゃな~という感覚でいます。

判例が読めるようになりたいから

単位とれればいいタイプの学生だって一応は読んでる判例集。法曹家を目指している意識の高い学生さんは、判例を原文で読んでいらっしゃるそうですよ。はー…私も判例読みこなせるようになりたいわー。

ということで、判例にどれだけ時間を割くかは別として、ザッと目を通してポイントを見つけられるようになっておきたい。判例が読めるようになるためには、やっぱり読んでいくしかないですね。

予備試験では出題頻度が高すぎるから

行政書士とは事情が異なり、予備試験では百選に載る判例はけっこう細かなところまで(時には解説まで)聞かれる。専門的な解説は他に譲りますが、「とりあえず百選に載っているようなことは出されても文句いえない」という共通認識があるのではないでしょうか。

他方、行政書士試験については試験委員が受験生に、判例百選の読み込みを求めているとは思えません。著名な判例は押さえておくべきですが、それは手持ちの行政書士用の教材で網羅されている…心配ならお好みで行政書士用判例集を買えばいい…というところに落ち着くのではないでしょうか。

まとめ ~判例読んでもいいんじゃない?~

以上のとおり私は判例集が買う派ですが。世の中には「原文で読むから判例集はいらない」なんて意識の高い方もいますし、予備校のテキストに引用されてるもので間に合うことも多いでしょう。ということで、買うか・買わないかは個人的な決断として、お茶を濁して終わりたいと思います。

にしても、30歳を超えて図書館で判例百選を見かけたことで予備試験を目指すことになるなんて。百選を開いた瞬間、脳にビリッとくるものがあり、そこから全て始まりました。人生何があるか分からないものですね。

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