試験の勉強をしていて「私、バカだから」「要領悪いから」…とつい思ってしまう事はないですか。自信をなくしたときについ言ってしまう一言、客観的に見ると…?独断と偏見でお届けします。
「バカだけど」「バカだから」はお約束?
SNSで勉強にまつわるポストを見ていて、こんなつぶやきを見かけたことはないでしょうか。
「合格者は高学歴だけど」「秀才だけど」「自分はバカだから」勉強がうまくいかない、同じことができない…などなど。
もう、つい呟いちゃっただけのネガ発言ですが、こんなにも度々見かけるということは、多くの人が似たようなことを感じてるのかな、とも思います。
かくいう私も、「決して人より賢いほうではないから…」とは常々思っています。日本人特有の、自意識の低さともいえるでしょうか。
バカなのかそうでないかの水掛け論
この「私バカ」発言は、なにもネガティブモードのときだけではなく、こんな場面でも登場します。
さまざまな試験の発表後に見かける、「バカな私でも合格できました!」というもの。これに対しては、お祝いモードなら「いやいや、合格したんだからぁ」という返しがありそうなものです。
そしてより遠巻きに…批判的に読むなら、「や、バカじゃないから合格したんでしょ。嫌味ですか?」というコメントもついたりつかなったり。果たしてバカなのか、バカじゃないか…。水掛け論に展開し得るトピックです。
女子高生の言う「私ブスだから」と同じ
もうこのまんまなのですが、「じぶん、バカだから」という呟きを読むたびに私が思いだすのは「私、ブスだから」と言い続けていた10代のころの女友達です。
「ブスだから」「太ってるから」が口癖の彼女は、女子高にいながら彼氏がいて、メイクとおしゃれが上手な、どちらかというと勝ち組属性の女の子でした。
彼女の外見がどうかといえば、「美人」かどうかでいえば、美人ではなかった気がします(15歳の子どもでしたしね)。「かわいい」芸能人や読モと比べれば、それは見劣りしたと思います。
でもふつうにオシャレをすれば「かわいいね」と言われるレベルでした。そして、そう言ってくれる男の子が現にいて付き合っていたのでした。
そうは言ってもコンプレックス
「ブスだから」と言っては周囲に「そんなことないよ」と言わせる女の子、あなたも遭遇したことがないでしょうか。これは女性同士のコミュニティではあるある×100回のネタです。しかしあながち下らないとも言えないのが、実際問題多くの女性が同じ悩みを抱えているからです。
私ブスだから。可愛くないから… こんな悩みを、痛切に感じてしまう瞬間があります。それは自分より美人な人と遭遇したとか、誰かに悪口を言われたとか、友達と上手くいかないときとか…あとはフラれたとか。そんな瞬間です。
そして10代のうちってそんな瞬間が、ホント漫画のようにバンバンビュンビュン訪れるのです。「私ブスだから」が口癖の彼女も、やっぱり対人関係でずっと悩んでいました。
「賢くない」コンプレックスに勝つ
さて、話を元に戻します。長い長い受験期間、落ち込むことも多いですから「じぶんバカだから」と思ってしまうことがあります。
何度も解いたはずの問題をまた間違えた
分かっていると思ったのに分かってなかった
他の人ができていることができない
試験で不合格をとった
…こんな出来事が、勉強中はバンバンビュンビュン訪れるのですから、「じぶんバカすぎる!」と悶絶する瞬間もたびたびです。
一つ言えるのは、多くの場合、そこ…偏差値や素養やIQは本質的な問題ではないということです。
東大脳だったら?
抽象的に語るなら。もし私が東大レベルの偏差値とIQを備えていれば、勉強のスピードも今より早いでしょうし、合格率も上がるかもしれません。抽象的にいえば。
しかしそれって、「もし私が広瀬すずちゃんだったら、もっとモテただろうしイケメンと付き合う人生もあったはずなのに!」と同じくらい、飛躍した発想だと思うのです。
試験と言うものは過酷で、難関資格であればリアルに東大生と戦わなければいけません。一般人の私が新垣結衣さんと一緒に婚活パーティーに臨むようなものです。(なんの地獄…。)
でもここでも言えるのは、決して優れた人第1位を決める大会に参加しているわけではないということです。
そうはいっても…?
そうはいっても合格者の何割かは、東大・京大、名だたる名門大学から排出されている…ということをデータを拾って語ることは可能です。この手のポストが頻繁に見かけますから、みんなこの手の話が好きなのだろうと思います。
うわぁ~合格者のほとんどってハイスぺ集団じゃん!そりゃ普通の人も合格しないことはないけどさ!狭き門だよね!
という切り口のポストは、共感を呼ぶしレスポンス♡を得やすいものです。そしてここでのポイントは、これがあくまでお茶請け的な話題であるということ。本気で困ってる人はそんなデータを拾ったりポストしている暇はないのですから、真に受けるだけ損です。
平凡な自分を受け容れる
神から天賦の才能を与えられたわけではない私たちは、結局のとこどうすべきでしょうか。月並みにいってしまえば、地道にレベルアップしていくことに尽きるのでしょう。
そして結局のとこ、私たちが「いいな、羨ましいな」と思っている相手だって地道な努力を積み重ねているわけですから、自分だけが努力を免除されるなんて無理な相談というもの。実際のとこ、努力が免除されてる人なんて、ほとんど存在しないに等しいわけです。
あー自分以外の誰かだったら、苦労しなくて済んだはずなのに。もっと素敵な女の子だったら、みんなに愛されていたはずなのに…というボヤいてるほど、夢見がちではいられない。
人間だもの、いくつになっても10代の乙女のように悩んでしまう瞬間はありますが、そこで沈まず、糧にしていきたいですね。
おわりに
ちなみに、好き勝手いった私はどうなんだという話ですが、やっぱり美人ではないし決して高学歴ではありません。
でもそれをあんまり気にせずに生きてこれたのは、大学時代に部活を通じて東大早慶の友達ができたことが大きいかもしれません。
友人たちの中にはイケメン美人もいて、しかも賢く優しいという、「勝ち組やん(笑)、格差えぐい(笑)」とも思ってましたが。彼らの人生も決してイージーモードでないことは、ちょっと喋れば分かったのでした。(たとえば、高学歴で全方位にモテてた女の子が、絶縁した父親や面識のない男性からストーキングされてたとか。)
さて、そんなこんなで。あなたが次に”窓辺で溜息をつく少女モード”に陥ってしまった時に、この記事を思い出していただければ幸いです。
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