勉強オフ会をやってみた|司法試験・予備試験

予備試験

長く孤独な受験期間に欠かせないのが気の置けない勉強仲間。というわけで、リアルで勉強会を開催しています。体験談や設置のアレコレについて。

え?オフ会ってどういうこと?

こんにちは。予備試験に向けて勉強中の管理人です。とつぜんですが、去年から都内で勉強会を開いています。月1くらい。

こじんまりやっているので特に人集めに困っているわけではないのですが、「参加したいけどなんだか怖い」と迷っている方や「似たようなことを自分もやりたい」と思っている方に向けて少し解説してみたいと思います。

なんでオフ会するの?

SNS上でオフ会の告知をみたとき、「どんな人が主宰してるんだろう?」って気になりますよね。「怪しい人じゃないかな」「ヤバイ集まりじゃないか」心配するのが普通だと思います。

いくら「純粋に仲間がほしいだけなんです!」と書いたところで、実際に会うまでは信用ってしてもらえないのが当然です。

そこでよく告知にも書くのは会の動機。私の場合、月1くらいで都内で仕事の用事があり、同じ日にオフ会を開いています。せっかく上京するならってとこです。こういう目的以前のキッカケ・動機ってあんがい大事ですね。

何が目的なんだろう…と考えてみると、やっぱり一人じゃ息詰まるし、自分タイムを作る口実になるから。でしょうか。子どもがいると何個も理由を作らないと、自分タイムって作りにくいのです。

いわゆる食事会ではない

オフ会=飲み会・食事会を連想する方も多いかと思いますが、飲食店では開きません。単純に、1分も勉強しないなら手間をかけて企画するモチベがないからです。飲食店で勉強も考えたのですが、学生と社会人とで予算感が違うし、100%遊び企画となると罪悪感も出てきそうだし、お酒が入ればトラブルも起きそう。

ということで、ここでのオフ会=会議室などで勉強とフリートークをするオフ会です。(もちろん雑談パートも設けてます)

オフ会の段取り

段取りはさほど難しくありません。Xで募集して、連絡とりつつ都内のレンタルスペースを確保する。ハードルになりそうなことをいくつか挙げます。

場所確保

場所はスペースマーケットインスタベースというサイトで検索してます。オフ会実現までに一番めんどうなのが場所確保かもしれません。でも、決めちゃえば同じ会場をリピートし続ければいいので、大変なのは初回だけです。

初回は心配だったので、事前に下見に行きました。個人向けのレンタルスペースは、ふつうのマンション内やちょっと辺鄙な場所にあったりするんです。道順や内装がイメージと違ったら…と心配して下見しましたが、これはやって良かったです。20分くらい迷ったり、実物はイマイチな会場もありました。

え~わざわざ下見なんかするんだ~気合入ってるな~と思われたかもしれませんが、唯一手間かかったのはここですね。

募集と連絡

募集と人集めはそんなに大変ではありません。やはり東京。アクセスしやすいのが最強です。Xで告知して「4名で締めます」「今2名集まってます」などと随時リプを足していくのもポイント。

率直にいうと、30代子持ち女性の幹事というのは、ちょっと安心してもらえるのかもしれません。Xのアイコンは自分の写真を使っていますし日常のポストもあるので、初対面の方はそのあたりをチェックしてくれているのかと思います。

参加希望の方とのメッセージでのやりとりも、幹事や社会人経験がある人なら分かると思いますが、さほど難易度の高いものでもありません。自分の負担にならない人数にとどめるのも重要かもしれません。

トラブルの心配

「なにか危ない目にあったらどうしよう」という心配は、誰しもちょっとは持っていることでしょう。

初回のオフ会は、メンバーの1人にズームで面識がある人がいて、知っている顔がいる安心感がありました。

警戒心は必要ですが、他人をなにかの予備軍と捉えるのもしっくりこない。…このあたりの感覚は人それぞれだと思います。

そして参加者の視点でも、なんの安全の保障もないなか信頼して参加してくださったわけなので、もう感謝するよりほかないです。オフ会は人と人との出会いなので、結果オーライな側面は多分にあります。

2回目以降は継続メンバーを中心に組んでいくので、幹事サイドの不安はほとんどなくなります。

会費

学生さんも参加する集まりで、収益を出すのは嫌。これは社会人なら共感してもらえると思います。なんだか良い話風に聞こえるかもしれませんが、細かなお金のことで悩むのは面倒です。余剰ができちゃったら返金する?小銭配るの面倒だな…じゃぁお土産でも買ってく?あー面倒。

そこで、「この会場なら皆さんこのくらいの金額までかな」というザックリの感覚で会費設定してます。

設定のコツは(相手にペイされたくなくても)自分を頭数に含めず、参加者の頭数で場所代をペイすることです。絶対に欠席者は出る。出なくても、下見に費用がかかってるし。

会費を2~3h1000円くらいに設定して、欠席者が多くてキャンセル代をもらいそびれると1回2000~3000円くらい持ち出しがあるのですが、ま、いっか。誰かと食事でもしたらそのくらいかかるし、って感覚です。

人数調整

場所と会費の兼ね合いでの最適人数はA会場なら5人、B会場なら7人…と自ずと定まります。人数をどう着地させるかはハラハラするかもしれません。都内だと、7人以上がちゃんと座れる会場は1部屋貸し切りタイプで、マンションアパートの一室が多いです。少人数ならオープン会議室が利用できて、こちらはキレイだし気軽に入室できるのが魅力。でも6人座るとほんとにピッタリ。このあたりは会場次第となります。

時間と内容も人数とメンバーによって調整。人数が多いと3時間でも足りないくらい。起案したりガッツリ勉強したいなら5人程度がちょうどいいです。

人間関係のトラブルは無い。

結局のところオフ会で何か負担になりうることっていえば、人数調整の問題です。会いたいと思ってた人が急にこれなくなったりとか。予定合うかな?でハラハラしたり、そのくらいですかね。金銭的なものは少額だし、場所もたいがい空いてるし。

ぶっちゃけ空気どう?

一般的にオフ会といえば場の雰囲気やコミュニケーションの面が不安の種かもしれません。そこは参加者の方の満足度を私が測ることはできないのですが、特に問題を感じたことありません

だって考えても見てくださいよ。勉強という超超超共通の話題があって集まってるわけですし、人と喋りたい人だけが集まってるんですから。

たしかに、もしすご~くクセのある人物とか、マウントさんが来ちゃったらどう抑えようかな、とは心配していました。(そういう人のケアや対処は得意なほうかも。)

でも今のところそんな特殊な人はお目にかかっていません。SNSでたまにみかける病んでる系・迷惑系の受験生って数としては少数派だし、その層がオフ会に魅力を感じるかと言うと…確率低いのかもしれません。

幹事の唯一の注意事項

幹事をやる際の唯一の注意事項はこんなところです:

・連絡先交換する場合は必ず間に入る

・初参加の人に、他に誰が参加するか特定される情報を伝えない

・進行メモを軽く作っておく(話題や検討事項を箇条書きにする程度)

・フラットに意見交換することが趣旨だと最初に伝えておく

受験生にオフ会っていいの?

オフ会の参加者の中には仕事の休暇をとってもらったり、遠くからきてもらった人もいます。来てよかった、またやりたい、と言ってもらいます。

「え…そんなに楽しみにしてもらってたんだ」「こんなちょっとの手間で、こんなに感謝されるんだ」って。すごく自己肯定感あがるイベントです。

もちろん勉強でも数えきれないほどの発見と進展がありました。学習段階が自分より進んでいる仲間が増えたのも大きいです。放っておいても誰かから情報が来るので、Xで頑張って情報収集する必要がなくなりました。(ちなみに、さいきんBEXAの剛力先生の講座を受け始めたのも、オフ会仲間がおすすめしてくれたからです)

色々なところでさんざん見たはずの受験ノウハウも、隣の人がやっているなると景色が変わる。「自分もやってみようかな」とか「自分にできなかったこと、この人は軌道に乗っているなんでかな?」と当事者意識で考える機会ができました。

そしてそして。同じ目標をもつ相手と会った後の、「うわ~~!ガンガン勉強しなくちゃ!!」と思う気持ちは、一人でやってたら絶対に味わえません。

そんな暇ある?

とはいえ、忙しい受験生活。オフ会なぞ開いてる暇ある?ないでしょ!…という方も多いと思います。で、そんな人のために私みたいな人間がポっといるわけです。

多くの受験生は「機会があれば他の受験生と話してみたい。でも機会を作るのにはエネルギーがいる」…という心境だと思います。

私は育児中のフリーランスという、あまり他人と被らない生活環境で、人と喋る機会が圧倒的に少ない。かつ、幹事業に抵抗がないのでオフ会を開く。それで来てもらえる人がいるからWIN-WINですね。

不要な人には不要

オフ会はそんなのなくても人との接触が充たされている人には不要。そんな時間があったら(以下略)なわけです。

『今だけは、勉強に専念するから人と会うのも後回し』…って受験関係の記事でよくいわれます。でもそれって1年とか、長くて2年3年の文脈で言われている気がします。少なくとも、5年10年ではなくないですか?

私は典型的な孤独なママとして、ここ10年くらい育児を離れて充実した日って、ほとんど思い出せないです。最後に人と会ってワッと楽しんだのは5年ぶりくらい。SNSで受験仲間を募れば、マウントとりだげな人や摩擦を避けるためにスリリングな取捨選択が必要で、ちょっとした悩みすらつぶやけなくなっていく。

「今だけは」という集中モードの時期が何年ならOKか、というのは人それぞれだと思いますが、他人と関わる時間がくだらないと断言できて、長期間一人でも生産性が全く落ちない人が、ホントどれだけいるものかと思います。

今の時代はオンライン学習が標準ですから、昔の通学ベースの受験体験は前提が違うともいえますね。

今後の勉強オフ会

さてさて、2024年の勉強会の予定を最後に記載します。

1月→ほぼ締め切り
2月→日程調整中・論文の演習
3月→なし (予定開けば突発でやる)
4月→希望者がいれば
5月~9月→なし 試験追い込み
10月→R6予備論文の検討会
11月12月→追って企画

まとめ ~やればいいのに勉強会~

率直にいって、オフ会の効用ほんとプライスレスで、ここで記載したのはほんとに触りです。参加してくださる勉強仲間には感謝が尽きません。そして今いる仲間が「参加してみようかな」と思ってくれたのは、Xのポストにいいね♡をしたり、好意的に見てくれている大勢の仲間がいたからです。

ここまで読んでくださってありがとうございます。オフ会に限らずとも、読んでくれたあなたと良い勉強仲間になれることを祈ってます!

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