法律「意味分からない」と感じたとき|1周目のあるある

勉強日記

法律の資格試験に向けて勉強していて、まず思うのは「サッパリ意味が分からない」「日本語でお願いします…」ということ。このまま進んで理解できる気がしない。そんなとき、どうすれば良いのでしょうか。行政書士試験での体験談を交えてご紹介します。

「処分性」に「対抗関係」…法律むずかしすぎる件

法律のテキストを開いてまず面を食らうのが、「難しい用語が多すぎる」「途中から何を言っているのかさっぱり分からない」「定義を読んでも理解ができない」…とにもかくにも難しいということ!

民法を開けば「行為能力とは」。行政法を開けば「行政主体とは」。つ、つらい…。こんなキッツイ時間をどれだけ積み上げたら合格まで到達するんですか~?と、初っ端から挫折しそうになります。初学者あるあるですが、しんどいですよね。

法律初学者が感じる1周目のモヤモヤ

勉強が進むごとに色々なお悩みが出てきますが、個人的に思うのが「1周目の悩みって特別だったな」ということです。行政書士受かって予備試験を目指すにあたり、改めていろいろな勉強法や解説を見ていたのですが、あの初見の気持ちって皆忘れてしまうものなんだと思います。

勉強を始めて、予備校の先生のアドバイスを見たり聞いたりして、「いや、私はまだそのレベルにすら達していないんだけど…」と途方にくれたことはないでしょうか。学習のとっかかりすら掴めないこの時期、何がわからないのかすら分からないときに、どうするべきでしょうか。

前置きが長くなりましたが、私が学習初期のころ「これどういう意味なんだろう」とずっと疑問に思っていた、しっくりこなかった話題についてお話したいと思います。

①完璧を求めず突き進む…って何?

初学者にいわれるのが「初めから完璧に理解できる人なんていない」「分からないところがあって当たり前」完璧を求めすぎずに突き進もう…といったアドバイス。

合格すると「あ~あの時、細かいところに固執せずに学習を進めて正解だったな」という気持ちになります。

…とはいえ、初学者の現実って「分からないところがあっても… っていうか、全部分からないのだけれど。」っていう話ではないでしょうか。私は民法の対抗関係の解説を読んで、「全部読んでみたけど一行も分からなかった」と思いました。なんというか、日本語で書かれていることは分かるし、言葉は認識できてるんだけど、意味をもつ文章として頭に入ってこない。ランダムな記号をバーっと目の前に出されている気分。

②とりあえず1周する…って何?

「分からないところがあってもいいから、まずは各教科1周しよう」というのも、よく耳にします。ところで…「1周」ってなんだ?と疑問に思ったことはないでしょうか。

たとえば、教科書を1回読み切るってことなのか、問題集を1回解き終わるってことなのか。過去問は何年分をやるって意味??行政書士で予備校を利用している人なら、予備校の講義動画を見るというタスクもあります。

全部一通り目を通すだけでも膨大な時間!でも、「とりあえず」これをやらなければスタートラインに立てない!??しかも合格者の体験記を見ると「問題集を20回解いた」とか「過去問を5周した」なんて話が出てくるから、道のりの長さにめまいがしそうです。

③すぐさまアウトプットにうつる…って何?

法律学習の世界では「インプットかアウトプットか」というのが話題です。「教科書を読むだけのインプット学習では不十分。積極的に問題演習を通じたアウトプットを…」といった話、一度は耳にしたこと無いでしょうか。

過去問に着手するのを先延ばしにする受験生が多いのかもしれません。とはいえ、教科書を読まないことには理解が進まないし、さりとて問題を解かずに合格できるとも思っていないのだけど…。

つまりこの話題は「インプットオンリーになっていませんか?」「当てはまる人はヤバイから気を付けて!」という注意喚起なのだと後に理解しました。

似たような話題は「肢別か過去問か」「テキストの通読は無意味か」「模試は受ける?」…などなどエンドレスに存在します。

それにしても、勉強をしているときってこういう話題をどう受け止めていいのか分からなくなりせんか。自分は間違ってるのかな?間違ってないかな?合ってるよね?…といった具合に。一瞬ドキッと身構えてしまいます。

1周目で挫折しないコツ

さまざまなモヤモヤについて語ってきましたが、「分かる」と思ってくださった方も、「そこ気にしてたんだ?」と意外に感じられた方もいるでしょうか。引き続き、モヤモヤをどう打破したのかお伝えします。

①単に飽きてるだけ…?

多くの方が実践されてると思いますが、テキストと問題演習、動画の視聴とテキスト…などなど。複数のタスクを同時並行するのが効果的です。

勉強をスタートして初めの頃は、「とにかく何かしら勉強する」ということがファーストステップになると思います。まずテキストを読んでみよう、過去問を解いてみよう、まずはこれをやってみよう…と思って始めたけれど難しい。

これって案外、”マンネリ化”という問題かもしれません。いや、まだ勉強始めて〇日だよ、っていう話ですが、勉強って飽きるものじゃないですか。だからこそ、すかさず2つ以上のタスクを並行させるのが吉。

インプットとアウトプットを並行するんだ!…という話にたどり着くのかもしれません。個人的には、テキストの通読+講義動画の視聴というインプット同士を並行していたときも、学習効率高かったなと思いました。

どんなタスクを組み合わせるかは、けっこう選び甲斐がある問題なので、いろいろ試してみましょう。

②おめでとうございます、もう1周してますよ

物は言いようなのですが。

「1周」って全教科を一通り終わって… 完璧じゃなくても薄っすら理解できていて…。 
いやいや、それさえハードルが高くないですか。薄っすらというか、片鱗さえ理解できない単元も多いし、後回しにしちゃったパートもあるでしょう。

過去問を1年分解いたら、ある意味1周。行政書士なら、60問で全科目を眺めて、出題形式のすべてが分かったということです。

テキストも1科目読み終わったらその科目の1周目は完了。問題集は量が多すぎれば、各単元で1問ずつ解いてみるとか。「1周する」までが長すぎるな、と感じたら挫折する前にハードルを下げてしまうのがおススメです。

③朝はパンですか米ですか

突然ですが、うちの朝食の話をしていいですか?(ダメと言われても話す)

うちは週5で米、週2でパンと決めてるんです。米は玄米を土鍋で炊き、納豆と野菜たっぷりの味噌汁。血糖値コントロールと手早く作れることを考え抜いたメニューなんです。

そして私の中で、「模試は受けるか受けないか」も朝食がパンか米かと同列の問題です。たとえば栄養面でいったら絶対こっち、時短でいえばアッチ…といった具合に答えは出せます。が、結局のところ絶対的な解はないのだと思います。自分の家ではこうだけど、他所の家では全く違う話でもあります。

勉強の進め方、教材選び、何を選んでも絶対に正しい・絶対に間違いということはないはずですよね。特に学習スタイルは料理と同じで、自分の生活リズムにうまくフィットさせないと習慣化できないので、人の意見に流されるほど時間のロスにつながります。勉強していると不自由なことが多いですから、気持ちくらいは自由でいたいものです…。

おわりに

「今日の問題、ぜんぜん意味分からなかったな」「こんなに理解できないの自分だけかな…」「これ、受験までに本当に理解できるのかな?」

…いろいろな心配事があると思いますが、誰もが通る道。ぜひ落ち込まず気持ちを切り替えていきましょう。

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