2022年、令和4年度の行政書士試験が11月13日をもって終了しました。行政書士試験のあとに司法書士や司法予備試験などの他資格を目指している方は「すぐ動き出さなくちゃ!」と焦る時期。この時期の過ごし方やメンタルについて体験談をもとにまとめました。
行政書士試験終了!ホッと一息?
試験が終わったー!あとは野となれ山となれ。とりあえずホッと一息、好きな事でもしようかな。…という受験生の方が多いでしょうか。しかし行政書士試験の後に他の資格試験を予定している場合は話が変わります。一息つく間もなく次の目標に向かって動き出さねば!という状況ですよね。
すぐにメインの勉強に着手!?
司法書士試験や司法試験を目指している、いわゆる「行政書士ルート」を選択した受験生にとって、行政書士試験は一つの通過点です。(行政書士試験を軽んじているわけではありませんので、ご了承ください。)
試験直後の心境は
昨日の試験でなかなか良い点数がとれた、手ごたえがあった…という方はまずはその手ごたえを喜びたいですね。もしくは、択一だけでは合格点にいかなかった方は、1月の結果発表までドキドキですね。自分がこれまで積み上げてきた学習の成果がハッキリと現れる。これこそ「本試験」の醍醐味といえるでしょう。
いずれにしても焦る時期
筆者は去年の行政書士試験で、択一のみで合格点をとることができ、夕食時に解答速報が流れてきて合格がわかりました。…というと、内心ヨユーですよね?とでも言ったものでしょうか。しかし喜びもつかの間。「いよいよメインの試験の勉強を始めなきゃ」という焦りにおそわれ、「行政書士試験にあてたぶん、遅れがあるはず」「遅れを取り戻さなきゃ」と感じました。
ホッと息を吐けたのは1秒
これらの気持ちの移り変わりは、行政書士試験の解答速報を見た次の瞬間…数秒後にワーーっと訪れました。ということで、試験後の夕食が終わって帰宅して(子どもの世話をして)、その日の夜は予備試験論文過去問を広げていました。
メンタルが落ち着かない時期に突入?
さて、結果からいってしまうと私自身は2022年の予備試験の1次試験(短答式試験)に合格できませんでした。つまり、ここからも敗因分析として読み進めていただければと思います。
そもそも、他資格の勉強をかねた行政書士試験
行政書士試験は基本法4科目の試験ですから、本星である次の試験に「役に立つ」と思って受験しているのが通常だと思います。いま振り返っても、行政書士試験に特有な勉強というものはほとんどなく無駄がなかったと感じています。
行政書士試験には記述式という特有の出題があります。そこでは要件・定義の暗記なども必須でしたよね。たとえば予備試験の論文式試験では六法を参照できるので正確に要件を暗唱する必要はありません。しかし、行政書士試験で出題される程度の要件・定義は「このくらい暗記していないとヤバイ」というレベルであるため、暗唱が無駄になることはありません。
そうはいっても「自分だけ遅れてる?」の焦り
ここ最近の勉強は決して無駄にならない、糧になる。そうは分かっていても焦る焦る焦る。やはり行政書士試験を受けていない受験生はこの時期別の行動をしているわけです。その良い面・悪い面もアレコレ考えて、自分なりに決めたはずなのに「やっぱり自分だけ遅れてるんじゃないか」という気持ちが襲ってきます。「今頃みんな、こんな勉強をしていたんじゃないか」と考えてしまいます。
え?以前にお会いしたことありましたっけ?
さて、私の場合は1ヵ月ぶりに予備試験対策、論文対策に手を付けました。たかだか1ヵ月ぶりでしたが、はぁなんなんだこの初めまして感。もともと理解できていなかった論文の知識ですから、少し時間を空けたらサッパリ抜け落ちています。またほぼゼロからのスタートだ!!
受けてなくても同じだったと思うけど…
今思えば知識が定着していない時期のことですから、行政書士試験を受けていようといまいと、「あれ、勉強したはずなのに!」ということは当たり前に起こることです。しかしそれを「他資格を受けている間に忘れてしまった」と考えてしまったのは明らかに間違いでした。単に他の教科、他の学習を進めているうちに先月先々月の知識が抜け落ちていただけの話で、これはどんな行動をとっても起こることです。
試験直後は「まず行動!」…の前に
さて、行政書士試験の直後がいかにナーバスなりがちな時期であるかをお伝えしてきました。そこから言えるのはせっかく一つの国家資格に挑戦してきたのに、それを自信に変えられなかったことはあまりにも損であったということです。たしかに合格証はゲットできました。しかし、行政書士で開業する予定は今のところありません。それなら、何のために受験したのか?
一つの中間目標をクリアできた!
行政書士試験を受けるのでなければ、こんなにたくさんの判例を読んだり、定義を覚えたり、講義動画をたくさん聞いたり、対抗関係について深く考えたりすることはなかった。そして例年、必ず空席がある試験会場に、自分は休まず行った。そして受けてきた。試験結果が思わしくなかった人も、1月にならないと合否が分からない人も、この点は本当に自分を労ってあげたいところです。
「自分で自分を褒めてあげよう」ってすごく月並みで、実際やるのが難しい。そこを「自分はそういうノリじゃない」…と避けてしまったことが私の反省点です。ぜひ、3時間の試験を戦い抜いたご自分を労ってください。
おわりに
主に試験直後のメンタルについてお伝えしてきましたが、この時期の心の持ちようは本当に本当に大切だと感じています。大げさではなく次の試験当日までの行動を左右するポイントだと個人的に思います。
合格者1割の超難関といわれる国家資格に挑戦した。最終ゴールは別にあるとしても、ぜひこの課題に取り組んだご自身をいたわって、頭をスッキリさせた状態で次の学習計画を立ててみてくださいね。お疲れ様でした!
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