司法予備試験|論文答練で震えた思い出

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司法予備試験の試験前、某論文答練を会場受験したときの話です。

予備試験答練を会場で受けてみた!

こんにちは、そこらへんの受験生kaoです。予備試験論文式試験の発表が間近に迫っています。心を鎮めるために「ほとぼりが冷めたら書こう」と思っていた答練の思い出など。

会場答練を受験したい!

家庭持ちの受験生の多くがそうだと思うのですが、子がいると答練(模試)を会場で受験するのってなかなか困難ですよね。二日にまたがる論文試験日程。そもそも本試験に行く段取り(子を誰かに託すなど)だって大変なのに、その直前にさらにもう二日を確保するのは本当に難しい。

ということで、私は専ら答練(模試)は自宅受験派だったのですが、自宅受験だとまったり心穏やかに解いちゃう。時間を測っていても本番の緊張感皆無。どうしても本番慣れしたく、段取りをつけて論文答練を受けたのでした。

よし、答練申し込もう!

ご存じの通り、予備試験答練(模試)を提供している予備校は複数あるのですが、例年私はI塾を外しています。

I塾生の勉強仲間Aさんから情報をもらい、こちらからも出題論点や反省点などの情報提供をするからです。Aさんは私より勉強が進んでいて模試はI塾しか申し込まない人なので、私はあえてI塾以外の予備校に申し込んだのでした。

会場受験ってテンション上がる~

そんなこんなで、某予備校(非I塾)の答練に申し込んだ私。もう会場に行くだけでテンション爆上がりです。「わ~い都会に来たぞ!」「へ~予備校ってこんな感じなんだ!」って、観光気分です。同じ値段で模試受けても、家に居ては味わえない臨場感、そして部屋に入った瞬間の緊張感!あ~会場受験してみるもんだな~と思っていました。

多少の雑談

そういえば、同じ会場にSNSのFFさん来てたりするのかな?と思い「受けに来ました!」的なポストをUP。

なぜそんなポストをしたのかというと、試験後のやりとりから「実は同じ会場にいました」と発覚し「え~?それなら挨拶くらいしたかった!」‥‥ということが必ずといっていいほど起こるからです。

ということで、SNSにポストを流したところ。たまたま以前ご一緒した知人、Bさんが見つけてくれてちょっとした情報交換などなど。時間にしたらそんなに長い時間ではないのですが、このときBさんは貴重な気付きを与えてくれたので内心、「は~ありがてぇな~」と思ったのでした。

答練こわい答練

やっと本題なのですが、試験会場で気になっていることがありました。私だけでない、きっと同じ室内にいる皆さん気になっている受験生の存在‥‥。

それは職質案件受験生のCと、職質されるほどではないけど風呂に入れたい受験生Dさんの存在でした。季節は夏。答練会場は当然、本試験会場より手狭です。小さな会議室に押し込められての長時間の試験。あぁなぜ予想しなかったんだろう。会場受験にはこんなストレスがあったのか‥‥。

不審者こわい

私はDさんから体と視線を背けマスクをして集中を試みました。でも視界に入るCの存在が恐ろしくて心は震えています。どっからどう見ても住所不定感ただようC。

なんの恐怖か?私はそこそこ良い歳の女性です。決して若い女の子ではありません。でも自分より体の大きい男性で、不審人物が近間にいるってそれだけでもう生存本能がピリピリッとくる恐怖があるんです。Cの身なりは明らかに標準的な予備試験受験生のそれではありませんでした。おそらく周りの受験生も、Cが日頃どんな生活をしているどんな属性の人物なのか疑問に思ったことでしょう。そんなCを目の前に、「なぜここに来た??」「変な行動とったらどうしよう」とビクビクしていたわけです。

何しに来たんだよ!!

見た目だけでも十分、私を畏怖させていたCでしたが。一番怖かったのはCが試験中、全く答案を書いていなかったことでした。Cは一科目目からずっと寝ていました。試験が開始して少しすると、Cのいびきが静かな会場に響きます。完全に寝ている。他の受験生は「ん?」「え?」と胡乱な視線をCに向けました。

あのさーーーーー、答案書きに来たんじゃねぇのか?なぁ?起案すんならさ、そりゃ身なりがヤバくてもまぁ色んな事情があんだろうって無理やり納得するけどさ?でもアンタ答案書かねぇんならマジで何しに来たんだよーーーー!!!!

…そう、心の中で叫びました。有料の答練なのに!そこそこの値段するのに!!お互い身銭を切っているのに!!

(追記)注意されても

途中、見知らぬおじいちゃん受験生Eさんが離れた席からやってきて、一言二言の注意をしていました。「試験中だよ」みたいな言葉だったと思います。果敢で正しい行動が眩しい。同じ法曹を目指しながら行動に移せない自分を恥じました。

でもご年配のEさんがサラッと指摘することに意味があるのかもしれないな?と、自分で自分を納得させ…ってオイ、注意された傍からまた寝てんじゃねぇぞC!!!

答案書けないけど答練?

ここで脱線ですが、答案書くだけのスキルがなくても、それでも答練に申し込むことってありますよね。私も短答に受かりさえしなかった年も答練に申し込んでました。5点とかで返却くるんですが。その悔しさの価値ってあると思うんですよ。

チラチラっと見えた範囲ですが、ほぼ白紙に近い状態で提出している受験生も複数いました。Dさんも数行しか書いていませんでした。それでもここに来てこの緊張感のなか座ってるんだと思うと…まるでかつての自分の仲間を見つけたようでグっと来ました。私は心の中で、風呂に入れたいだなんて思ってごめん、とDさんに謝りました。

(追記)書けぇぇぇぇ!!!

それに引き換えC、おめぇよぉ!書けよ!何でも良いから書けよ!せめて起きてこの緊張感を感じろよ――――!この会場に来たくたって来れねぇ人もたくさんいるんだよ!!!!

…一分一秒をも惜しんで書きまくった答練の、はち切れそうな切迫感とともに心の中でぶちまけました。(※とうぜん実際には、口にはしない)

たしか、映画「かくかくしかじか」が放映されてCMが記憶に新しい時期で、私の中の日高先生が「書け、書けぇぇぇぇぇ!!」って叫んでました。そして自分の方こそ他人に気をとられて筆が遅れてたまるかぁぁ!!とエンジンを爆上げしました。

(「美大志望の主人公に「描けぇぇぇぇ!!」と激を飛ばす日高先生。引用元:公式X

試験官が対処

さて、結局Cは煩かったので、途中の休み時間に試験官先生が退出するように説得していました。その試験官先生は男性でガタイのよろしい方だったのですが、Cに畏怖してた私には先生がめちゃくちゃ頼もしく見えました。…男性って居るだけでこちらを畏怖させる人と、居てくれるだけで安心させる人がいますよね。私は届かぬアイコンタクトで「先生ありがとう、言い難いだろうに言ってくれてありがとう!」と感謝の念を送りました。

こうしてCは退出しました。その後はDさんの匂い問題だけが残りましたが、一気に肩の力が抜けた私にとっては些末なことでした。

小規模会場はムリ

ここで自分の行動をだいぶ反省する事象が起こりました。朝に投稿したポストがそこそこに伸びていて、フォロワーさんが20人くらい増えたことです。やってしまった。もしやこの20人の中にCはいるのか!?あぁぁぁぁなんで安易にポストしちゃったかな。会場に女性の受験生自体、数えるほどしかいないのに。自分のネットリテラシーの低さを知りました。そして、次に答練うける時は受験者数が多いI塾にしようと固く決意しました。

~おわりに~

その後、しばらくは「SNSで変な人に絡まれたりしないかな!?」と心配していましたが、結局何事もありませんでした。(自意識過剰でした。)

そして会場で話した良き勉強仲間のBさんが、自分には解けなかった刑訴の問題を解けていて、「めちゃくちゃ悔しいなーー!」と奮起した結果、刑訴の追い込みができました。(本試験でもたぶん刑訴は死んでいません。)

それから、頼りにしてた勉強仲間Aさんは今年答練を買ってませんでした!(買ってなかったんかい!!)相談には乗ってくれました。

この時の答練の結果はギリギリ上3割に入るくらいでした。相性の良い問題が複数出されました(民訴2位だった!)。でも、そんな自分にとって都合のいい問題が本試験で出されるはずはなく、今年の予備試験はしょっぱかったです。来年もきっと答練を受けます。待っててくれI塾!待ってろよ令和8年予備試験!!!読んでくれたあなたの合格&ご多幸を祈ります!

■追記
さんざん書いてしまいましたが、Cを全否定したいわけではありません。まぁ、そんな人に限ってぬるっと合格するんじゃないの?ということでC、もう会場で会わないだろうけど元気でな!!

■お願い
感想はXの方でお待ちしてますが、どの予備校の話か具体名に言及するのはご遠慮くだされ~。(ボカした意図をお察しください。)宜しくお願い致します!

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